徒然なるaha日記

aha(アハ)という女が綴る日々

2019年夏 上京篇

イベントで1泊2日で東京へ。今年は夏バテが長かったから、体調が良い時期の方が短くて、この日だけは良かったから助かった。上京してまでも会いたくなる楽しさを久しぶりに味わう。次の日は昼前には経つから、国立西洋美術館→イベント→東京タワーしか行けないプランだったが、正直美術館は時間が無くなって急いで廻り、他のもっとゆったりした時間の使い方をすれば良かったと後悔。

今回は親戚も関係なく、家族も一緒でなく、完全に一人という自由気まま。考えたらこんな自由な時間ってしばらくなかったし、そんな時間が大好きだったのを思い出す。

去年はスカイツリーに登って娘と楽しんだが、今回は東京タワーに。下段の階は人も少なめで、ここから富士山は見えないかなぁーって探してみたり、黄昏時のうつろいをじっと目に収めた。

入院から戻った夫は元に戻って彼の小さな物差しに私を計ろうとするし、私自身は失敗の多さに強く主張しにくい時期ではあったし、娘には愛情より先に義務感を感じる。正直家族としての自分はちっとも居心地良くなく、地味な格好して思った事も特に言いたくない(の割にしゃべっていると言われそうだが)でプチ引きこもっていた私は10年ぶりかも、こんなに体が軽いのは。

東京っていうと、数年遠距離恋愛をしていた場所でもあった。行くたびに思い出す。遠距離は数回経験したんだが後のは一度もその土地に行っていない。自ら足を踏み入れたのは、ここ東京だけだった。荷物を小さくまとめるのが下手だった私は、今回の4倍はある荷物を抱えて小田急線に乗り、ラッシュで両足が浮いたのが驚いた。その後引っ越した京王線は父も同じ年頃の時に住んでて使っていたとな。父にとってコンプレックスであり楽しくもあった東京は、私も近いものがあったのかも。

未来が溢れていたように見えた18や19の頃の自分は、今のこんなに不甲斐ない私を想像しただろうか?あの頃はいつ死んでも良いやと思ったけど、案外まだ生きてもいる。

近年の気持ちが落ち込む時は死んだら娘が大変な思いをするという義務感にも近い感覚でシャバに戻る。生き尽くしたい気持ちと反比例する気持ち。そこをうまく手なづけてエネルギーに変えなきゃないけない。

同級生でもあった彼とはどこかライバル意識もあり(可愛くない女だなぁ)、ここで生きていくと決めた彼は今の私を軽蔑するだろうか?今の自分はあの頃のような話したい会話をしていない。意外にも彼は検索したら出てくるんだが、不思議な位会いたい気もない。多分、彼の横にいて刺激されつつも踠いていた若い私自身に問いてるんだろう。

そういやその頃から高確率で体調崩して帰るんだな。色々踏ん張りがきかない原因は虚弱だからだ。ここだけは一番に乗り越えないと。

たまにこうやってひとり旅したい。 

tokyo_tower